Windows Update 検証機種のカテゴリー分類

2015/12/20 19:50

Windows Update の検証の信頼性を向上するため、検証環境の分類を実施

Windows Update では、更新プログラムがオプションで配信された後に、重要（重要、または推奨）に昇格して配信されたり、昇格した更新プログラムが再配信される事例を確認しました。

最近の事例では、KB3102810 ( Windows 7 ) , KB3102812 ( Windows 8 ) , の再配信 , KB3112343 ( Windows 7 ) , KB3112336 ( Windows 8 ) , KB3102429 , KB3035583 ( Windows 7 , 8 )の重要カテゴリーへの昇格と配信、KB3114409 (Office 2010 Outlook)の配信停止等の事例があります。

これらの知見を踏まえて、Windows Update の検証方法を改良する事にしました。保守的に運用し、変化を確認する機種と積極的にあきらかに不要な更新以外をインストールし不具合の有無を確認する機種に分けました。

— 21 Dec. 2015 より運用機種のカテゴライズを実施開始 —

1. 保守的な運用機種 ( Conservative Strict No_GWX )

Conservative for Observation
重要（重要）カテゴリーのWindows Update は、確認して適用する。不要な更新は保留にする。
重要（推奨）カテゴリーのWindows Update は、確認して適用する。または、保留とする。非表示にはしない。
オプションカテゴリーのWindows Update は、適用せず、保留とする。非表示にはしない。

適用機種
HP ProBook 5310m (Windows 7 SP1 pro x86)
Dell E4300 (Windows 7 SP1 pro x86)
富士通 S762/F (Windows 8.1 pro x64)

2. 積極的な Windows Update 確認機種 ( Aggressive Strict No_GWX )

Aggressive for Confirmation
重要（重要）カテゴリーのWindows Update は、確認して適用する。明らかに無用な Update 適用せずに保留する。
重要（推奨）カテゴリーのWindows Update は、確認して適用する。
重要（推奨）カテゴリーのWindows Update で明らかに不要な項目は非表示にする
オプションカテゴリーのWindows Update は、確認して適用する。
オプションカテゴリーのWindows Update で明らかに不要な項目は非表示にする

適用機種
ASUS P8Z77-M Pro (Windows 7 SP1 pro x86)
富士通 P772/G (Windows 8.1 pro x64)
富士通 S762/F (Windows 10 pro x64)

この分類に従って Windows Update を検証して行きます。Windows PC の環境は多岐にわたります。したがいまして、全ての環境に対して検証、実験を行うことは不可能です。しかしながら、環境の異なる数種の機種を二つのカテゴリーに分類して、Windows Update の推移を観察し、比較検討を行うことによって、より精度が高まると期待しています。

また、Windows 10 へのアップグレード関連の更新プログラムを積極的に適用して Windows 10 にアップグレードした機種と Windows 10 のアップグレード関連の更新プログラムを選別して適用してない機種の二種類の分類は、従来通りです。